台湾だより

中国語力0で台湾移住。好きなことして生きていく。ゆるっと生活記録。

近況報告~お仕事編~


スポンサードリンク

大家好!!10月になりました。皆さん、いかがお過ごしですか?日本はもう秋でしょうか?台湾南部はまだ夏のような天気で、毎日最高気温が30度を超えています。最近、日本に住む友人や大学時代の先輩と電話でお話しする機会がありました。自分が出会った人の活躍が嬉しいのはもちろん、素敵な方と出会えたことを再確認して、幸せな気持ちになりました。直近で読んだ本は森絵都さんの「みかづき」。教育と家族について、考えさせられる物語。私自身の仕事(子供との接し方)・家族(なかなか会えない今家族にできること)を考えるきっかけになりました。何もしなければ、何も考えない私へ。「読書と運動の習慣だけは続けよう。脳みそ腐るぞ。」とまあ、前置きはほどほどにして、本題に入ります。今回のテーマは、私のお仕事。私は2020年1月から台湾で体操のコーチをしています。直近2カ月(8~9月)に気が付いたこと、学んだこと、嬉しかったことを記録します。

➀2021年8月

台湾のコロナ状況が好転し、体育館での練習再開。この時期、私はこれまで担当していた小学6年~中学1年生の担当を外れて、中学2年~高校2年生(試合メンバーに選抜されなかったBチーム6人)の指導を任されるようになった。ステイホーム明け、3か月後(11月中旬)に全国大会、9月からは元のコーチのもとへ戻る選手たちに私は何ができるだろうか。それほど真剣に考えたわけではないが(笑)、私がやったこととその効果と思えることを記録していく。

・とにかく練習を盛り上げた
少しでも体の動きが良くなったら、大声で褒める。拍手もしちゃう。
・とにかく選手に調子を質問しまくる
「今日の調子は?どこか痛い?疲労具合は?」+練習メニューをいとも簡単に変える(笑)
→選手の笑顔が増えて、練習が楽しそう。(この時、私はただ私の指示する練習メニューが楽で強度が高くないから、喜んでいるだけだと思っていた。それでいいとも思っていた。)
・とにかく自分の技を客観的に見てもらう
平均台の開脚後転跳び研究部設立。部員2人。毎日20分、スマホで動画を四方から取り、研究。時々研究状況、新たな発見を報告してもらう。
・練習メニューの半分以上を選手たちに決めてもらう
「これとこれは必ずやって。終わったら、自分が必要だと思う練習をやって。」
→最初は行動がゆっくりで、真剣にやっていない選手も。徐々に質問しにくる頻度が高くなり、質問の内容も変わった。「ちょっと見て~。どう?」→「この時に肘が曲がっちゃうから、けりを強くしてみたけど良くならない。どうすればいい?」
「今日は何練習すればいい?」→「この技のこの部分を練習したい。いい方法ある?」
結果、選手との距離が近くなり、一緒に考えて一緒に成長する感覚を味わえた。

f:id:naganu_taiwan:20211002094333j:image

ただ一つ感じるのは、BOSS、その他コーチの「メンバー落ちの成績を見込めない選手は、のんに任せとけばいい」「そんな楽な練習メニューじゃ進歩しない」という態度。表向きには「のんは基礎を教えられるから、任せたよ。試合があるから少し急いでね。」とか言ってくる(笑)。「選手自身がよく考えて、着実に進歩する練習」と「コーチの早く上達せよという要望で、受動的な練習」どちらがお好みですか(笑)?選手との信頼関係はますます築かれ、他コーチとは自ら距離を置く反抗期真只中な8月。今まで担当していた小学6年~中学1年生の練習には、この1カ月間一切口出しせず、パートナーコーチにお任せしてみた。(9月へ続く…)

②2021年9月

夏休みが終わり、9月1日から学校が始まった。これと同時に、私の担当は小学6年~中学1年生に戻った。まずは8月の成果として感じたことから、記録する。
・8月中指導させてもらった選手が、引き続き練習に関する相談をしてくれる
・帰宅後、私が伝授したトレーニングメニューをやっていると動画を送ってくる

さて、1カ月まるまるノータッチだった選手はというと。ほー、まさに「やれと言われたことをやりますけど~」な練習になっている(笑)。どうしてこの練習をするのか、この技の時は何を注意するのか、明確に考えて練習する習慣はどこへ行ってしまったの~???とまあ、彼女たちに全責任があるわけではないのでじっくり立て直しましょう。選手1人1人技の進捗、体や性格の特徴が違う。ベースの全員毎日やること、各自毎日やること、各自隔日でやることの3種類を、選手たちに伝えて、それ以外は自分で考えて練習してもらうことにした。9月3週目に入ったあたりから、選手の1人が猛烈にやる気満々(笑)。しかも、ナマケモノとして有名な彼女。「時間がもったいない」といい、長く時間をかけたい種目があるから、前倒しで種目移動していいか提案してくる。なんと目から鱗。「あなたからそんな言葉を聞く日がくるなんて、信じられない」と思いつつ、じわじわと嬉しくなった。私が働く体操施設では、【アップ+4種目+トレーニング計6回】選手がコーチの前に並んで、練習メニューを聞くという悪しき習慣がある。最近では、私が見る選手は自分でやるべきことが分かってきたこともあり、私に聞きにくることも減ったし、全員そろって並ぶ時間がもったいないから、大声で「今日このメニュー?のんコーチいい?始めるよ~?」って感じでせかしてくる。この大人(台湾コーチ)が絶対に気が付かないであろう変化が、嬉しくてたまらない(笑)。

まとめますと、「真摯に向き合うと思いは伝わる」ということが分かった2カ月間でした。あれ、書いて気が付いたけど「じゃあ、台湾コーチとも向き合えば、もっとうまくいくのでは?」確かに~。そんな日が来るといいですね~。と今は他人事程度に思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ではまた11月2日にお会いしましょう(^^)/再見。