台湾だより

中国語力0で台湾移住。好きなことして生きていく。ゆるっと生活記録。

私の変化(仕事編)~台湾生活10か月経過~


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大家好~!!11月になりました!皆さん、いかがお過ごしですか?私が住んでいる台湾南部も、朝晩は肌寒くなってきて、扇風機の出番がなくなりつつあります。あれだけ暑い暑いと言っていた夏も、終わってしまうと恋しいですね。台湾に来て、冬を超え、すぐに夏のような気温になり、今は秋でしょうか。そう、わたしが台湾で生活を始めて、そろそろ10か月が経ちます。ということは、家族や友人に10か月も会えていません(涙)。皆さんお変わりないですか?わたしは着々と変化しております(笑)。生活の拠点を変え、職を変えたのです。ゆったりペースですが、価値観・こだわり・性格?が少しずつ変わってきている気がします。ということで、今回は、「台湾で10か月生活した私の変化」(仕事編)を記録します。

 

■お仕事に関する気持ちの変化 (体操のコーチになって10か月経過)

台湾に来た当時は、とにかく体罰を含むコーチの教え方に違和感を覚えて、「コーチが選手を叩く・怒鳴る場面を0にしたい」と少しばかり意気込んでいた。この意気込みは今でも変わらないが、少しずつ体罰を与えるコーチたちの真意が見えるようになってきた。私は学生時代に先生方から耳にタコができるほど、「自ら気づき、考え、行動する人になりなさい。」と言われた記憶がある。この助言が正しいとも、これができない人はダメだとも思わない。自ら気づき、考えて、行動するからこそのストレスもあるし(笑)。飲食店で食べ終わったお皿を重ねて、店員さんが片付けやすくする行為のように…(実は店員さんにとっては手間が増えているらしい。) 台湾では、子供に限らず、「自ら気づき、考え、行動する。」必要性を感じている人が少ない。これが根本的な理由となって、わたしが違和感を覚えた指導法がまかり通っているのではないか。
<私から見たコーチと選手の様子・考察>
コーチ:常にあれやれこれやれ。できないときは、怒るし叩く。
→選手:コーチにやれと言われたからやる。怠けると怒られるから真面目にやる。
→コーチ:選手が何を考えているか考えない。選手に考えさせない。
→選手:自分は何を練習するべきか考えない。自主練習という概念はない。やれと言われていないことはやらない。どんな体操をしたいかわからない。
台湾に来たばかりの頃は、この教え方を180°バババーンと変えたい!と思っていたのですが、今は90°くらいでいいかなと思う。なぜなら、人間自分でやることを決めると、少なからず甘えを含んでしまう。子供ならなおさら。と私は思う。(意志の強い方、爪の垢をください。) なぜ、こんな風に考えが変わったかというと、わたし自身が台湾人コーチにご指導いただいて、体操の練習をするという経験をしたから。私が自分で練習メニューを考えたら、「今日は疲れたから、このくらいでいいか。」となってしまうところ、台湾人コーチは「この練習は、必ず20回やりなさい。」と回数付きで指示してくる。コーチの中国語を全部理解できるわけではないが、指示の意図は理解でき、納得した上で練習量が増える。そこで私は考えた。

選手がコーチに要求できるようになったら、台湾Kids最強説。
<今の私が思う理想のコーチと選手の関係>
選手:こんな選手になりたいから、何をすべきか教えて。
          
この技の時に、どうしても膝が曲がってしまう…
          
技術的に間違いがあるのか?筋力が足りないのか?何をしたら改善できるか?
コーチ:選手と一緒に考え、試行錯誤をする。知識をもとに解決策、改善方法を提案する。

この関係性には、選手の意志が不可欠。でも、小学1年生、体操を始めて数か月の子供がこんな風に考えないよね…まずは、「選手の頑張りを認めて、間違っていたら的確に指摘して、素敵な体操をするお姉さんを見てもらい、あこがれや目標を見つけてもらい、練習する意味を考えてもらう」この第1歩が大事なのかな…。とはいえ、選手の成績がお金になり、体操クラブの運営を成り立たせているので、台湾のコーチは、選手の成長を待てない。今は、理想論にすぎないが、できることから一つずつ。

私が体罰シーンをたくさん見て、気分ドヨヨーン、ガン萎え~な時にある大先輩が声をかけてくれた。「スポーツは、幼少期から取り組める“幸せになる方法”を学ぶ1つのツール。」私は、はっとしました。えっ!とっても素敵では?!わたしのお仕事、とんでもなく素敵では?!子供たちが幸せになるお手伝いができるってこと‼いっぱい幸せを感じてほしいし、どんな時に幸せを感じるか知ってほしい!心にあったもやもやがストンと消えた。と同時に、ここまでワクワクする自分に驚いた。

台湾式体操指導法の中に理解できる部分を見つけられたこと、私がさせていただいているお仕事の本来の意味を考え直せたこと、この二つにより私は10か月前よりお仕事に対して前向きになり、充実感が増しました。


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最近倒立姿勢が美しくなってきて嬉しい。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また12月2日にお会いしましょう(^^)/